https://www.youtube.com/watch?v=NIyqz9PPa5A
動画もございますので、ご参考下さい。
切子工房 箴光(しんこう)製品ページURL:https://www.kirikoshinkou.com/formcategory.html
独立切子士 斉藤光が手掛ける切子。
創業100年以上を誇る江戸切子の工房で秘伝の手磨きの技術を体得し、生産性や採算が悪いことを考慮してもユーザにメリットが多いので、伝統を大切にした磨きの製法を採用しております。
伝統的なデザインを踏まえつつ、面白いデザインを作ることを心がけております。
製品説明
製品名:ぐいのみ・祝杯
寸法:口元直径φ59mm×高さH48mm
内容量:60ml
製品コード:SK-G-ki-111
ぐいのみのデザインのほとんどが縦横に枠組みを取ったような数学的なデザインが多いです。
そこで、縦横の枠組みを作らない自由な感じのデザインとして製作に取り掛かりました。
原案は論理的にデザインを構成しておりましたが、製作途中にどうしても直感的に削りたくなってしまった部分が出てきて、衝動を抑えられらずに途中から直感的に削ったデザインです。
伝統的なデザインとオリジナリティの中間くらいのデザイン、さらに論理的数学的なデザインと直感的アート的なデザインの中間くらいでもあります。
かなりバランスが取れている素晴らしい型で、個人的にもかなり好きです。
「下部をしっかり透けさせて飲料の色を楽しめる」というところを意図しております。
クリアに透けているので、ウイスキーやテキーラの
・オーク樽、シェリー樽などの材質による色の違い
・レポサド、アニェホなどの熟成期間の違い
による樽熟成の色も十分楽しめる仕様のデザインかと思います。
その意図に加えて口当たりの良さや手触りの良さをプラスしてグレードを上げようというデザインです。
手触りの工夫として、底に近い部分のカットをかなり深めのカットを入れております。
これによりぐいのみを持った時のエッジが切子特有の心地良さを与えるものと考えています。
手触りを出すための機能がデザインにつながる機能美となるものです。
また口元部分にも細工があります。
口元側に傾斜をつけて半円状に擦ることで口当たりがとてもよくなります。
この口当たりの良さは流行りの薄張り(うすはり)のグラスの口当たりとはまた別の種類の口当たりの良さがあります。
人間が口当たりが良いと感じる時の要件を自分なりに洗い出して考察しました。
その要件を3つほど満たして形になっており、きっとご満足頂ける細工になっていると思います。
またこれも機能を追求した結果のデザイン、機能美に当たるものです。
ぐいのみの中央部のエンブレム上の部分には伝統的な菊繋ぎの文様をカットしております。
菊繋ぎは伝統的な文様の中で最も難易度の高いカットです。
菊は長寿、無病息災、高貴高潔などの縁起の良い意味がございます。
また磨いた後に消し加工により、擦りガラス状に仕上げている部分がございます。
消し加工をワンポイント入れると、ぐいのみの品の良さが引き立ちます。
磨く部分と磨かない部分を作って磨きますので、手間がかかるのとワンミスにつながりやすい部分でもあり、多くの職人は消し加工を行わない人が多いかと思います。
それだけグレードが上がっていると思って頂ければと思います。
最後にこのグラスの特長をまとめますと、
・伝統とオリジナルの中間くらいのデザイン
・論理と直感の中間くらいのデザイン
・底に近いところの深めのカットのエッジの手触りが良い
・口当たりが良い
・難易度の菊繋ぎをカットしている
・上から覗くと三角形が現れる細工を仕込んでいる
・消し加工による高級感
・底の形状が面白く、手触りが良いというところになるかと思います。
自分用、贈り物、祝い事、インスタ映え、お店のブランドイメージアップ等にご検討頂ければ幸いです。
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ご購入の際の注意点
私も自作の切子を10年ほど使っておりますが、欠けたりせずにずっと使えておりますので、強度に関しては一般的なガラス製品のレベルで問題ありません。
熱湯、電子レンジ、食器洗い機は他のガラス製品と同じように使用できませんのでご注意ください。
取り扱い方については工房のホームページにて詳しく解説しております。
切子の取り扱い方、使い方→https://www.kirikoshinkou.com/kirikoatukaikata.html