プロフィール
20才のころに、着物の和裁士として独立し、以来今日までおよそ50年間着物を縫い続けてきました。
かつては仕立てのお仕事もはかしきれないほど沢山あり、弟子も多くいたのですが、平成10年頃から中国、ベトナムなど、海外での縫製が本格化し、国内での仕事は次第に減り続け、今では極めて少なくなっているのが現状です。
このようなことから、およそ20年前頃に、その頃ブームになり始めていた着物地を使った洋服、バッグなどを
制作しはじめました。
幸い私どもは、以前より着物のミシン仕立ても行っており、絹織物などが通常のミシンよりもはるかにきれいに縫える着物専用のミシンを持っていました。今作っている洋服の殆どはこのミシンによるものです。
着物の仕事は、ほとんどがオーダーによるもので、お客様の指定する寸法通り正確に縫えばそれで済むのでが、
洋服の場合、生地の選定、デザイン、意匠などの加工の
ことなど頭を悩ますことがいっぱい。そして、最大の課題は売ること。作る方は何とかなるとしても、売ること
は難しいです。でも、なんとかしなきゃ、と思って老体にムチ打って頑張っています。