部屋いっぱい広がる コーヒーの香り。
唇にカップが触れ その液体は 舌を滑らかに いたぶり
無事、素敵すぎるマグが届きました。 今回は、ネット上で数々のカップを見て、Pay IDでもマグカップの検索で最初から最後まで見た中でも一番に気に入って(順位をつけるというよりかは、本当に一目惚れして)購入したのですが、実物を目にし、手にして、もう本当に息を呑む美しさにしばし放心状態になってしまいました…。 ありがたいことにプレゼント期間だったこともあり、素敵なおまけまでいただいて、本当にありがとうございます。 焼物好きで特に渋めのものが好きな私ですが、正直ここまで美しいマグカップは初めてです。 鉱物のような生き物のような深い森のような…なんとも言えないこの色合いがあまりに良くて、持った時の手に馴染む感じも最高で、コーヒーはもちろん、白湯でもココアでも俄然美味しくいただけることが間違い無いなと思いました。 おまけでいただいたものもすごく良いです…♡ 私はお酒を飲まないので、お猪口はほぼ毎日晩酌する夫にプレゼントしようと思いますが、あまりの可愛さにたまに盗んで自分もこれで何か飲んでやるぞ!と思ってます。 ここに書ききれないくらい、感激しています。 これからも頑張っていただきたいです!!
のどの奥に 落ちていく。至福のひととき。
でも 川西屋が 提案しているのは その先、
特別な人のみ 味わえる 特別な時間。
飲み終えて 深い吐息の後
静かに カップを 眺める。そこには わかる人のみ 味わえる特別な時間、空気。芸術的と言うのは言い過ぎか、
しかも このカップには周りに存在しない 表現表情がある。
何故なら 作家自身が 周りに存在しないこんなカップ欲しい、と 強く望み、膨大な試行錯誤の中から 拾い出した技法によって生み出されたものだから。最初の十年は ただもがくだけ 僥倖は 窯の優しさ、十の焼成から 一個また一個と まるで宝石のように ひっそりと姿表してくれた。その喜び驚き、僥倖は続かず 3年間 ゼロの時も。再現出来ないもどかしさ。誰かに 教わるなんて出来ない。なぜなら 周りに 何処の工房も 何処のデパートにも無い 何かを 追い続けてきたから。
最近 本当に最近 技法らしきものが 見えつつある。
やり尽くされてる 陶芸の世界で 新しい表現は 昔不可能だった技法からしか生み出さない。
当然 高額になる。理由は二つ 一つは、新技法、多い時十度にわたる 重ね焼成、削り 釉薬かけ 焼成その繰り返し。
二つ目は 選び抜いてることというか 出てこない。特別な一一品が そうそう出るもんじゃない。一窯に一個は良い方。
そうやって 生まれ出てきた カップを 味わって欲しい。掌の中に抱き、さすり、重さを感じ 唇で触れる。
ゆっくりした喉越しの後 目を細め じっくり眺めて欲しい。 炎の跡 いく層にも重なり溶けあった釉薬の底に眠る美しさを 発見して欲しい。
そうして偶然に助けられたとはいえ 生み出し、取り上げた作家の 営み 熱情も 少しだけでも
感じていただけたら この上ない喜びです。
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