プロフィール
八丁角屋(はっちょうかくや)
勘亭流、江戸文字、寄席文字を使用する事が多い「祭り喧嘩札」などを
独自の「角字」で一文字ずつ丁寧にお誂えさせていただいております
「角字図案屋」でございます。
角字と言えばあの太目の線がピシッと揃い繋がる様こそ美しいと自身は考えますが、
漢字それぞれの画数の違いのため既存の角字書体では組み合せた時に文字の
太さが揃わず繋がらない事が多いため文字の組合せ毎に一文字ずつお作りいたします。
また「祭り喧嘩札」に限らず手ぬぐい、反物から暖簾などの図案のみのご注文も
お請けいたします。
諸先輩方へのご挨拶
暫しグズを云いますがどうかお手柔らかに。
角字(かくじ)とは
極太の四角い書体。本来は江戸時代の印章に使われた印篆(いんてん)
中国の九畳篆を参考に考えられたのが始まりではないかと考えられています。
角字は「腰文字」とも呼ばれ、祭り半纏(ハッピ)などにもよく使われます。
祭り喧嘩札(まつりけんかふだ)とは
「祭り喧嘩札」の他に「祭木札」「身代わり札」「消し札」などとも呼ばれる
木材の板(札)に文字を刻んだ物。本来は江戸の町火消しが火事の延焼を防いだ所に
消し口*をとった印として組名を記した札(消し札)を掲げました。
その様子から纏と共に火消しの心意気が込められた「消し札」は火難、災厄を逃れる
目出たい縁起物とされています。
万が一、割れたり紛失した際には災いから木札がご自身の身代わりになってくれた
「身代わり札」だとお考えになると良いかもしれません。
消し口*とは
火事の際に消火に取りかかる場所、江戸の町火消しが他の組に先んじて消し口をつくり、
組の名を記した纏(まとい)を立てた場所。
物のお祓い(おはらい)
祭り喧嘩札は以上の様な性格の物ですので予め地元の氏神様にお客様ご自身が出向いて
お祓いをしていただき、俗にいう「魂」を入れていただいた物を身につけるのが
本筋ではないかと個人的には考えています