『Crafter』は、生業としての手仕事を考える雑誌です。
「手仕事」という言葉を英語に訳すと、“Hand made business”となります。しかしながら、日本では手仕事がビジネスの視点から公に語られることはあまりありませんでした。
一方で「手仕事を生業としたい」と思う若者が今、急増しています。その社会的背景はさておき、インターネットの普及、クラフトフェアや手作り市、大小の雑貨店がふえたたことで、昔に比べると起業することがはるかに容易となりました。しかし、始めることと続けることは違います。手仕事を継続し、生計を立てることは、今も昔も難しいはずです。
伝統的工芸や地場産業の担い手であれば、親方、組合の仲間から仕事の心得を学ぶことができます。行政の手厚いサポートも受けることもできます。ところがクラフトの世界は、作り手が全国に点在し、個々に活動する人が大半です。このため、縦の結びつきが弱く、自分ひとりの力で困難を乗りこえるしかありませんでした。
たったひとりで、あるいは数名の人手で、材料の仕入れ、デザイン、制作、営業、経理まですべてをになうスタジオクラフトマンこそ、先人の言葉や経験に学び、仕事の土台を早い段階で築く必要があるのではないか。そう思い、日本初のハンドメイドビジネス専門誌を創刊しました。(Crafter編集発行人 菅村大全)
ホームページ
http://craftybiz.org/
Facebookページ
https://www.facebook.com/craftermag

東京繋ぎ手