京都のどこかにあるらしい、ごく小さなアトリエで、
猫に似たいきものが、ひっそりと制作を続けています。
〈静かな物〉をつくりたい。
ごく小さくとも、
飾ったその空間が日常の喧噪からふと遠ざかってみえるような、
そんな作品を創りたい。
職業絵師としてのせわしない毎日から時間を盗むようにして、
少しずつ制作を進めております。
モチーフは、月、猫、樹木、蔓草など自分の好きなものばかり。
当「雨音のする画廊」は、
そうしてできた小品を展示する場です。
どうぞごゆっくり。
〈画材について〉
作品によりアクリル絵具、墨、オイルパステルなど使い分けていますが、
特に好んで用いるのは「本銀箔」です。
銀は空気中の硫黄分により変色を生じやすい金属です。
欠点であるとも言えますが、
作者はこの変色した銀のもつ、もの寂びた味わいがとても好きです。
そこで、いくつかの作品には、本銀箔を焼いて使用しています。
一つ一つ異なる表情をお楽しみいただければ幸いです。
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