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底の色を取るのが元々の江戸切子のスタイルだったそうです。
祝杯角タンブラー
https://www.youtube.com/watch?v=-WLdeU3xwdc
動画もございますので、ご参考下さい。
切子工房 箴光(しんこう)製品ページURL:https://www.kirikoshinkou.com/formcategory.html
独立切子士 斉藤光が手掛ける切子。
創業100年以上を誇る江戸切子の工房で秘伝の手磨きの技術を体得し、生産性や採算が悪いことを考慮してもユーザにメリットが多いので、伝統を大切にした磨きの製法を採用しております。
伝統的なデザインを踏まえつつ、普通の江戸切子職人がやらないような面白いデザインを作ることを心がけております。
製品説明
製品名:祝杯角タンブラー
寸法:口元直径φ74mm×高さH105mm
内容量:240ml
製品コード:SK-T-ki-066
新デザインを考えるに当たって、自分にしかできないこと、自分の強みは何だろうなと考えました。
というのも、江戸切子の主要な生産地である墨田区からのサイトへのアクセスが非常に多いです。
他の工房の江戸切子職人が私のデザインをよく見ていることを予測しています。
私のサイトにはこのように製作過程を載せたりしています。
ユーザーにデザインの意図を知ってもらうことでより楽しんでもらえる一方で、斬新な発想や技術的なことを書きすぎると、他の職人に真似されてしまいます。
そこで、最初の一文に戻りますが、自分だけができることに着目しました。
私の持っている機材の中で「必要ないかもしれないけどサイズを大きめに頼んでおくか」とサイズの大きいカットの機材を昔に注文しました。
しかし、大きいサイズが必要だったことはありませんでした。
大は小を兼ねますが、大の機材で小のカットしか行っていませんでした。
その機材は逆に言えば、他の職人から見たら常識外れ、特注品といった感じです。
つまり、その機材を最大限に用いたデザインは他の職人さんは作れないということになります。
それで思いついたのが丸いタンブラーを四角く角タンブラーにするという発想でした。
切子と言えば、本来底の色を全て取るもので、今ではもうほとんどどこもやってないので、特注の機材ならそれが出来るからそれがオリジナリティになると考えました。
底の色を取るのも先ほど言った大きい機材が必要ですので、これも他の職人さんにはできないデザインです。
底の色を取ると下部のクリアの抜けが良くなり、とても綺麗な仕上がりになりました。
今後も底の色を取るデザインを当工房のオリジナリティという形で作っていこうかと思っております。
製品のデザインのイメージは祝杯というイメージで作りました。
嬉しい出来事を好きな人とささやかに、穏やかにお祝いする。
そういうイメージです。
デザインは更に調整を加えてより美しく、よりオリジナリティがあるものとなりました。
交差する線の数を増やして小手先のデザインではなく、主軸となる構造的なデザイン性の部分を強化しました。
この「祝杯」という型は私自身非常に気に入っており、他の全てのグラスの型でも製作しております。
黒い線で囲んでいる部分は消し加工によって擦りガラス状に仕上げております。
消し加工をワンポイント入れることでグラスの上品さを感じて頂ける細工となっております。
中心のエンブレム状の中に入っている非常に細かいカットは伝統的な文様の菊繋ぎです。
菊繋ぎは伝統的な文様の中でも最も難しいカットとなっております。
長寿、無病息災、高貴などの意味を持つ縁起の良い文様です。
この菊繋ぎも一味違って、一般的な江戸切子職人が考えが至らずにおこなっていない細工を施してあります。
技術的なことで公表はできないのですが、その細工によって、一般的な江戸切子の菊繋ぎよりも光沢を増して輝いております。
角のエッジの利いた切子の手触りの良さをぜひ体感してほしいと思います。
また口元も最も口当たりが良いと思う形状に擦って細工をしております。
見た目だけでなく、手触り、口当たりからも職人が手作業で作っている物の良さを感じて頂けると確信しております。
自分用、贈り物、お店のブランドイメージアップなどにご検討頂ければ幸いです。
発送方法
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ご購入の際の注意点
私も自作の切子を10年ほど使っておりますが、欠けたりせずにずっと使えておりますので、強度に関しては一般的なガラス製品のレベルで問題ありません。
熱湯、電子レンジ、食器洗い機は他のガラス製品と同じように使用できませんのでご注意ください。
取り扱い方については工房のホームページにて詳しく解説しております。
切子の取り扱い方、使い方→https://www.kirikoshinkou.com/kirikoatukaikata.html