桐胎根来塗五角皿(きりたいねごろぬりごかくさら)
黒漆と朱漆で見せる力強い展開
漆の世界には根来塗という技法があります
シンプルでもある、けれども深淵でもある
最も「現在」の表現に近いかもしれない
全体のサイズ … 幅 約20㎝
奥行き 約20㎝
高さ 約2㎝
材料 … 本体 胎(たい)は桐の合板
布着せ・地
塗装 根来塗(ねごろぬり)
(朱は王冠朱)
胎(たい:漆の塗装の内部の材料のこと)は桐の合板です。そのため重量は軽くなっております。また、布を着せておりますので、比較的丈夫です。
この箱は布を貼り地(じ:漆と土の粉を混ぜてパテにしたようなもの)をして、黒漆を塗っております。
根来塗とは黒漆で塗った後に朱漆を塗る技法で、より表現技法として用いる場合には、表面を研いで元の黒漆をところどころ出します。
この作品は研いで表情を作った後に、呂色仕上げをしております。
<ご購入の前に>
五角形の黒漆は刷毛による手描きですので、1つ1つ模様が異なっております。お手元に届くものは多少形が異なることをご了承ください。
実際の黒漆や色漆の見え方は、写真とは若干色味や彩度が異なる場合があります。
<漆(うるし)について>
漆は「漆の木」の樹液で、他の塗料よりも多くの優れた特性を持っていますが、紫外線を受けると色が徐々に薄くなってきます。
そのため、漆の暗色がなくなっていくため、朱漆はより鮮やかになっていくことがあります。
また、漆の「乾き」に関しては十分に確認をして出荷しておりますが、ごくまれに特に漆に弱い方は乾いた漆でもかぶれることがございます。
古くから使われてきた自然塗料である漆の特性をどうぞご理解ください。
山乃井木工房ブログ
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