布目刷毛描宝石箱(ぬのめはけがきほうせきばこ)
外見は色漆(いろうるし)の落ち着いた鮮やかさ
内側は神代杉(じんだいすぎ)と桐の市松模様
漆と木で織りなす彩色のちいさな立体
全体のサイズ … 幅 約13㎝
奥行き 約13㎝
高さ 約8㎝
内側のサイズ … 幅 約10㎝
奥行き 約10㎝
高さ 約4㎝
材料 … 本体 胎(たい)は桐の合板
布着せ
塗装 黒漆
顔料 パーマ(朱のみ王冠朱)
内側 桐・神代杉
色漆(いろうるし)は漆に顔料を混ぜて作ります。そのため、作品に応じて、作り手が明るさを調節するため、落ち着いた色味となります。
胎(たい:漆の塗装の内部の材料のこと)は桐の合板です。そのため重量は軽くなっております。また、布を着せておりますので、比較的丈夫です。
この箱は布目摺り(ぬのめずり)という、荒い布目を表面に貼って、やや地(じ:漆と土の粉で作ったパテのようなもの)をした後に黒漆を塗ったもので、布の自然な格子模様の凸凹があります。
内側に使用されております神代杉は、埋もれ木(うもれぎ)と呼ばれるもので、大昔に地中ないし水中に埋没した色と時代がついた木です。
<ご購入の前に>
色漆は刷毛による手描きですので、1つ1つ模様が異なっております。写真とは使用する色漆の種類は同じでも、お手元に届くものは模様が異なることをご了承ください。
実際の黒漆や色漆の見え方は、写真とは若干色味や彩度が異なる場合があります。
<木の特性について>
天然素材である木材は1つ1つ、1枚1枚、すべて違う表情を見せてくれます。
そのため、色や木目が写真とは若干異なることがございます。
また、木材は周りの環境に大きく影響を受け、伸縮を繰り返します。
特に、急激な温度・湿度の変化は割れや大きな変形の原因となります。
ストーブのそばやエアコンの風の当たる場所、直射日光などは避けてご利用ください。
自然の恵みである木の特性をご理解のほど、よろしくお願いいたします。
<漆(うるし)について>
漆は「漆の木」の樹液で、他の塗料よりも多くの優れた特性を持っていますが、紫外線を受けると色が徐々に薄くなってきます。
そのため、漆の暗色がなくなっていくため、刷毛で描いてある色漆はそれぞれの色の彩度がより鮮やかになっていくことがあります。
また、漆の「乾き」に関しては十分に確認をして出荷しておりますが、ごくまれに特に漆に弱い方は乾いた漆でもかぶれることがございます。
古くから使われてきた自然塗料である漆の特性をどうぞご理解ください。
山乃井木工房ブログ
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・・・制作の様子を投稿しています