ミャンマー翡翠、サテンフィニッシュキーホルダー01

ジュエリー作品に使用している糸魚川翡翠とは別に、
友人から譲り受けたミャンマー産の翡翠原石が、我が家にはたくさんあります。

手持ちのミャンマー産翡翠は、ロウカン質のものではないのですが、
緻密で硬く、数十年前だからこそ入手できたとてもいい品質です。
当時の仕入れ価格が表示された原石もあり、業者仕入れ価格でもかなりの金額なことにびっくり。
ミャンマー産が入手しづらくなっている現在では、もっともっと高くなっていますね。

当然ながら、現在出回っている着色や樹脂含浸など化学処理はされておらず、翡翠そのものの色合いです。

そのまま置いておくのももったいなく、なんとか活かしたいなぁと思うのですが、
「森の生活」の翡翠プロジェクトでは糸魚川産しか使用しないので、
宝石ルース以外の使い道を考えてみました。

キーホルダーシリーズ第二弾として、翡翠の結晶の美しさを裸眼でも楽しめるよう、サテンフィニッシュ仕上げの作品を作ってみました。

どうですこの色合い、惚れ惚れしますよね。
けして派手ではないのですが、いわゆるミャンマー産翡翠のギトギトした色ではなく、とてもシック。
研磨師の僕ですら、作業中に糸魚川翡翠と勘違いするほど、上品な色合いです。
そうなんです。このグレードのミャンマー翡翠を偽って「糸魚川産」としている悪質業者も存在するのです。(さらに僕らプロでも見分けがつかない石もあります)

見分け方としては翡翠輝石、結晶の大きさ、緻密度などです。
ただし、完璧に研磨してからオイルを染み込ませると、荒い結晶が目立たなくなり、さらに糸魚川産と見分けがつきにくくなるので、厄介ですよね。翡翠製品ご購入の際は気を付けてくださいね。

まぁ、翡翠業界の裏話はさておき、お気軽に使っていただける(もちろん石は良いものですよ)キーホルダーです。

金具を取り外して、皮ひもを付けるとペンダントにもなります。
光を透せばこんな感じに。
さらに、元来宝石質の翡翠ですから、ホームセンターなどで耐水ペーパーの600、1200、2000の順番で、水の中で円を描くように根気よく磨いてもらえば、いい艶がでてきますよ。
石の加工ができる人なら、ピアスやリング用のルースなら、カットして５個ほど作ることができます。
(本来の糸魚川翡翠研磨仕事が多忙なので、ミャンマー産翡翠原石、カット石、さらにターコイズ原石など欲しい方は直接ご連絡ください)

ちょっと、リッチな気分になれる
ミャンマー産翡翠、サテンフィニッシュキーホルダー、
手持ちの原石がたくさんあるからこそのお手頃価格です。