服飾史の勉強をしていて、最も醍醐味の一つと思われるのは中世の、それも装飾華美ともいえる18世紀のフランスの服飾ではないだろうか。
当時の東京でもナポレオンジャケットが流行していたこともあり、強く印象に残っている。
月日は流れ、ビッグシルエットやロゴブームが台頭し、装飾がトゥーマッチでレガシーなトレンドとなりつつあるが、いつの時代もかっこいいものはかっこいいと思う。
但し、今着るには、をの最適解を考慮しつつアビアラフランセーズの要素を落とし込みたい、
それも出来ればウールだけど洗えたら最高だよね、というのが基本コンセプトとしてデザインしました。
アビっぽさの要である装飾性はボタン部分とし、バック部分もデザインとしてフラップに3つ釦を付けました。ボタンは全て水牛釦という贅沢さ。
スタンドカラーが一般的な気もしますがシャツカラーでやや丸みのある襟型に。
今回採用した生地はウールにカシミアを混ぜて柔らかい風合いのある尾州ウールで
デイリーユースとドレス感を意識しました。
この時丁度アルチザンブランドにも回帰していて、ウールだろうがレザーだろうがお構いなしに洗ったり製品染めたりしていて、むしろこっちの方がSDGsとすら思いました。
そんなわけで裏地もコットン素材で洗っていくことでウールの油分が脱脂されていい感じに抜けてヴィンテージ感が出てくると期待しています。
秋口から春先まで着られる生地感で長く活躍してくれます。
着丈68
肩幅43
袖丈62
身幅57
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