ブローチ -カリン･シタン･チューリップウッド 楕円-

カリン･シタン･チューリップウッドの木を組み合わせ、楕円形に削り出してつくったブローチです。

仕上げの塗装は透明のウレタン樹脂塗料とミツロウワックスです。
着色はしていませんので、この木が持つ色と木目がそのままの作品です。

木部は長さ約61mm、幅32mm、最大厚み9mm。
金具を含めると厚み15mmほどです。

幾何アクセサリー(Geometric Accessories)と名付け約160種の木を用いて制作している作品群、その内の楕円形からの一品です。

カリン；花梨　東南アジア産の木材です。家具や器具、そして、楽器などに装飾的な利用があります。この作品の主材で、木目が入り組んでいる瘤（コブ）材と呼ばれる銘木部分を使用しています。
シタン；本紫檀　東南アジア、南アジア産。写真の焦茶色の部分です。コクタンとタガヤサンに並び、いわゆる唐木の代表格と言われている3種の木の一つです。正倉院御物にもシタンの家具や楽器を見ることができます。
チューリップウッド；ブラジル原産のピンクや赤の木目を持つ木です。ルイ15世､16世等のご用達の木材でベルサイユ宮殿の家具や調度品にも使われ、18世紀英国家具にも広く用いられたとのことです。