黒柿花台　その2

黒柿を使い、その自然な形を生かして台にしてみました。

小さな花や小盆栽を飾ったり、小物を飾ったり風流な展示台として使えると思います。

少々風化が進んで少し柔らかめになった部分もありますが、木固め剤を塗布してあり手荒く

扱わない限り崩れることはありません。

自然な割れ目やヒビもあえて残してありますが、自然の岩肌のような景色として見ていただ

ければ幸いです。



長さ　約350㎜

幅　　最大約120㎜

高さ　約59㎜

重さ　約930g


木固め剤使用　



柿は日本各地に植えられお馴染みですが、奈良時代以前に中国から持ち込まれたとされています。
材は硬めで、果樹材特有の滑らかさがあり、特に芯材の一部が黒くなったり、黒い縞が入った黒柿は珍重されています。

黒柿の気品があり落ち着いた色調の中に、華やかさも併せ持つ素晴らしい材は、昔から茶室や茶道具、工芸品、象嵌などに使われて大切にされてきました。
正倉院の宝物にも黒柿を用いた工芸品が数多く残っており、厨子（ずし）、供物台、箱、馬の鞍（くら）などがあります。