• 厚みが出るよう工夫されたタイルーの浮き織り手法、鮮やかな色糸は化学染料で染められたものです

手仕事の布を纏う~北タイの浮き織りスカート

¥72,000
SOLD

@asama

タイ北部チェンコン近郊に暮らすタイルー族の人たちが織った布でスカートを作りました。
20年ほど前に手に入れた布です。草木染によるやさしい染色、気が遠くなるような手間がかかる細かい浮き織り。
工芸品として流通してもおかしくないレベルの布です。
淡いピンクベージュの地に白、黄色、黒などの色糸で模様を織り出しています。どれも草木染のやわらかく温かい色味。この地域をよく動き回っている私でも、この20年ほどは見ることのないクオリティーです。

この頃よく通っていたチェンコンの町で出会った小学校の先生が布好き、織り好きで、近郊の農村女性たちと共に手織りのグループを作っていました。廃校になった村の学校に手作りの木製の織機を6台ほど置き、そこで請負の仕事をしていました。リンコルもこちらのグループに無地の布を何度か発注したことがあります。現金収入が殆どない農村の中高年の女性たちにとって、織りの仕事は当時唯一と言っていい収入の道でした。
そんな彼女たちは実はタイルー族で、浮き織りができる人たちだということを、現場に出かけて知りました。注文仕事の合間に自分たちで織った布をいくつも出してきて見せてくれたのです。彼女たちには糸を買うことも難しい、そんな中でよく織ったものだと思います。
浮き織りは、織りではありますが、作っている手元を見るとまるで刺繍のような……。織っている布の糸の間に別の糸を組み込み組み込み作り上げていく布です。画像を載せますが、これは既に現代化され、お土産品として流通するレベルのもので、太い糸を使っています。糸も化学染料により染められています。もちろんこれでも本当に手間のかかる織りですが、細い糸で繊細な模様を作り出しているこのスカートの布の製作工程を想像すると、それは本当に大変な、時間も手間も惜しみなく注いだ布なのだとわかります。
手元の画像は2009年頃チェンコン郊外の工房にて

これは特別な布です。
「タイルーの布」などと検索すると出てくる数多の布とは別の次元にある布です。
そして今、この布が作れるか、誰が作るのかと考えると、限りなく無理に近いのではないかと。

敢えてタックやダーツなどを入れて布を傷つけることは避け、そのままギャザースカートにしています。
ウエストの部分を解けば1枚の(接ぎはありますが)布になり、他の用途にも使えるからです。
本当によいものをお探しの方にぜひ。

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りんこる@浅間山麓

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こんにちは、長野県側の浅間山麓に工房兼Shopを開いている布服屋りんこるです。アジア各地の手仕事の布を集め、その布で服を作っています。私は長い間、アジア各国辺…

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