一輪挿し「樟（楠・クス）」木を愛でる　その2

樟の節材で作ってみました。

節の部分は建材や家具材としては欠点とされますが、小物作りに於いては魅力的なものだと

思います。割れや杢の表れ方に自然の神秘を見る思いで、大変美しいものです。




オイル、ガラスコーティング仕上げ

サイズ　約Φ67ミリ　高さ　約130ミリ
重さ　　約200グラム（ガラス管Φ18✕90ミリ含）


樟は樹齢数百年以上の巨木が関東地方以南の照葉樹林帯の所々に現存していますが、熱海の

来宮神社のように御神木として崇められている事が多いです。飛鳥時代には仏像がこの樟で

作られ、現在でも富山県の井波では欄間彫刻に使われています。

材には爽やかな香りがあり、かつては樟脳油として取り出し殺虫剤や香料の原料ともされま

した。